2005-06-15 い つ か 協会の扉が開き、新郎新婦が肩を並べて姿を現した。 拍手喝采が沸き起こる。 「綺麗だね」 私は隣りに立つ雄太に耳打ちした。 「まったく。佐上さんにはもったいない奥さんだ」 雄太は言った。 「職場の同僚として思いっきり米をなげてやる」 「ライスシャワーでしょう」 階段をゆっくり下りてくる二人を眺めながら、いいなあ、と私が呟く。 「来年はあそこ歩く?」 雄太の一言に驚いて振り返る。彼はいたずらな笑みを浮かべながら言った 「結婚しよう」