2006-02-22から1日間の記事一覧

まばたきの永遠 第七話

「そんなことよりもさ」甘い沈黙に耐え切れず、私は強引に話を変えた。「紋太が小説を書くのやめたって」「うん。知ってる」黒斗は空になったコップを持って、そっと立ち上がると、キッチンへ向かった。「なんでやめたか本人からきいた?」彼の背中を目で追…