2005-06-17から1日間の記事一覧

花火と君と

一瞬、小さな閃光を残して、花火の先はユナさんの手元から落ちた。 「あーあ」 残念そうに呟く彼女を見ながら僕は噴出す。その横顔はとても六つも年上の見せる顔ではなかった。 「楽しかった?」 僕が訊ねるとユナさんはこくりと頷いた。「ありがとね」彼女…