2006-02-11から1日間の記事一覧

CLASSIC EVE

凍るような寒さを、漆黒の夜空とそこに浮かぶいくつかの雲が包む。街灯がほとんどない薄暗い路地から表通りへと抜けると、視界が一気にひらけ、僕はそこで足を止めた。 右手に建つ赤レンガ調の巨大な時計台は午後の十一時を回っている。都会の中心部ならとも…